「君が君で君だ」感想
先日、「君が君で君だ」を観てきました。
とりあえず解説(映画ドットコムより)
「アズミ・ハルコは行方不明」「アイスと雨音」の松居大悟監督が、池松壮亮主演で描く異色の恋愛ドラマ。愛する女性が憧れる人になりきり、自分の名前すら捨て去って10年間にわたり彼女を見守り続けた3人の男たちの愛の行方を、疾走感あふれる映像で描き出す。尾崎豊になりきる男を池松、ブラッド・ピットになりきる男を満島真之介、坂本龍馬になりきる男を大倉孝二がそれぞれ演じ、「息もできない」の韓国人女優キム・コッピがヒロイン役を務める。共演にもYOU、向井理、高杉真宙ら豪華キャストが集結。ジャ・ジャンクー監督やホウ・シャオシェン監督の作品に参加してきた半野喜弘が音楽を担当。
感想(率直な感想なのでちょっとぐちゃっとしてます)
「この愛は純情か、それとも異常か」
というキャッチコピーが印象的な本作。
公開が決定した記事を見たとき、興味はあったけど、観る勇気はなかった、、、、
でも舞台挨拶のチケットがちょうどよくとれて観てきました。
一言感想を言うなら、「私には理解できない」
の一言に尽きると思います。
でもこの映画を観ていると、序盤では、愛する女性の好きな有名人にただなりきり、一般的に「ストーカー」のような行為を十年間も続けている三人の男に「嫌悪感」を抱いていた筈が、終盤にかけて「この愛の結末を見届けたい」という応援する気持ちに変わっていました。
不思議。
「愛する」という行為を一直線にし続けるとこんな人間って「疲れ」ちゃうんだな、、、とまざまざと見せつけられた感じ。
三人の男は、愛する女性を「ただ見守る」「干渉はしない」「見返りを求めない」というスタンスを全員貫いているように見えて実はちょっとずつ愛に対する考え方が違います。
愛するという行為を一直線に続けていると、どこかで道を踏み外し、歪み、愛が違う形に代わってしまう。
愛ってめちゃくちゃ難しいな、、、
私はこんな愛をまだ知らない、、、
知らない方がいいのかもしれない、、、
この映画観た人ととりあえずどう感じたか議論したくなる。
そんな映画でした。