「猫は抱くもの」感想
2018年6月23日公開「猫は抱くもの」観てきました。
初日舞台挨拶の回で観ました。
なかなかというか、かなりの良席でした。(映画観るのにはちょっと首痛かったけど)
友人あざっす。
映画の概要(映画ドットコムより)
「猫弁」シリーズで知られる大山淳子の同名小説を沢尻エリカと吉沢亮の主演、「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」などの犬童一心監督のメガホンで映画化。元アイドルで今はスーパーで働くアラサーの沙織は、自分が思い描く理想の姿になれず、投げやりな毎日を送っていた。そんな彼女が唯一心を開いているのが、こっそりと飼っているロシアンブルーの猫・良男だけだった。沙織の心に寄り添う良男は、自分は猫ではなく沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分しかいないと思い込んでしまう。主人公の沙織役と良男役を沢尻と吉沢がそれぞれ演じるほか、「銀杏BOYZ」の峯田和伸、本作が映画初出演となる「水曜日のカンパネラ」のコムアイらが脇を固める。
舞台挨拶の感想は置いといて、とりあえず映画の感想から。
正直観る前は、「アイドルの夢破れた美人スーパー店員と、自分を猫だと思い込んじゃったロシアンブルー(吉沢亮)のほんわか猫ライフ」くらいにしか思っていなかったのですが、観終わった後には印象が全く変わっていました。
舞台調の演出、アニメーションに切り替わったかと思ったら、リアルな映像に切り替わる等なかなかに挑戦的な描かれ方をしていたように感じました。
しかし、これを映画として最後まで見届けられたのは、「猫を擬人化する」という無理矢理な設定だからこそ。逆も然り。
また、登場人物達は一人二役で演じられてることが多かったですが、これも舞台調の演出を映画に組み込むためだったのかな?と
(猫かと思いきや全然違う役で出てくる)
それを踏まえた上で観れば、もっと混乱せずに観れた気がします。
ストーリーは、「サオリと猫のヨシオの物語」と、「サオリと売れない画家ゴッホの物語」が複雑に絡み合って、最後にはそれがヨシオを猫と自覚させる原因にもなる、、、、
サオリを変えたのは人間のゴッホで、自分はそばにいたのにそれができない現実を直面し、猫として自分を受け入れたヨシオの変化すごく良かったです。
吉沢亮は美しさに定評がありますが、演技もいいですね。
普段は繊細な演技のイメージがありましたが、今回は猫だからこその荒く子供っぽい演技だったのが、猫らしさを感じさせてくれたように思います。
エリカ様に関しては、売れないアイドル時代も、スーパーの店員をやっていてもとにかくかわいい。
また、がんばってもうまくいかない苦悩を表現する演技がさすがだな、と思いました。
コムアイちゃんは猫のキイロ役でしたが、あの映画の位置付けとしては、「猫の世界へ誘ってくれる案内人」みたいな役目を果たしているように感じました。
あともう、忘れちゃいけないのが、サニーズの「ロマンス交差点」
観終わった後には八割がた歌えるようになります。
それくらい中毒性がある。
(私は帰り道でダウンロードしました。)
猫大して好きじゃない人も、猫を愛おしく感じられる不思議な映画。
是非。